やっぱり気になる?放射能

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お客様へ配達にいったときのことです。
そのお客様が先日市場に買い物に行った際、お名前がわからないご婦人と
会話されたそうです。
その会話の中でお互い私のお店でお米を購入していることがわかったそうです。
ただ、会話の中で相手の方が現在新潟県産のお米を購入してくださっているらしく、
福島県の隣ということもあり放射能のことを気にされていたそうです。
配達にお伺いしたお客様が「私は丹後のお米を買っているわよ」と
そのご婦人におっしゃったそうです。
それでそのご婦人は「じゃあ私も今度そのお米を注文します。」と
なったようです。
配達先のお客様は、丹後の特別栽培米でカルゲン栽培のコシヒカリをお届けしています。
西日本では美味しいお米として認知されています。
ちなみに、平成23年産は日本穀物検定協会の米の食味ランキング最高位の特Aでした。
相手のご婦人が次回このお米をご注文していただくことはうれしく思いますしありがたいことです。
ただひとつ伝えておきたいことがあります。
新潟県産に限らず私の店では産地、卸売り会社で放射性物質の検査合格済のお米を使用しています。
さらに平成23年度産の新潟県産コシヒカリはこのようなご心配をされる
お客様がおられることも考え日本海に浮かぶ佐渡のコシヒカリだけを使用しています。
新潟県の中では福島第一原発から最も離れているであろう地域のひとつです。
ただし、新潟県産でも魚沼産を指定されるお客様には魚沼産を使用しています。
それに、福島県産でも放射性物質が検出されていないお米はたくさんあります。
そして、食味がとても良いこともわかっています。
しかし、残念ながら平成23年産はまだ一度も仕入れていません。
風評被害で仕入れたお米が売れない可能性があるからです。
それを払拭するには私の店で放射線測定器を購入する必要があります。
しかし、食品の放射線測定器で、核種の特定など詳細な検査には
Ge半導体方式が必要で、設備には数千万円かかることもあり
とても購入できません。
かといって簡便な検査であればNaI(Tl)シンチレーション式などもありますが
あくまでも検査対象が基準値を超えたかどうか程度です。
小売店に来るまでに産地や卸売り会社で不検出や基準値以下のお米しか流通しないので意味がないです。
不検出や基準値以下のお米しか流通していないが風評被害で売れない。
この不安を払拭するには詳細な検査結果しかないのです。
その詳細な検査結果がわかる測定器が買えない以上、
できるだけ放射性物質が多いであろうと予測される地域のお米を扱うことをためらっています。
自分で食べる分には産地がどこであれまったく気にしていません。
しかし、お客さまに販売するとなると考えてしまいます。
もちろん気にされないお客様も多くいらっしゃいます。
一方気にされるお客様も。
ジレンマです。
原発事故の前のように
どの産地のお米でも安心して販売できるように検査体制が確立されることを切に願います。

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