新米続々

新米が続々と収穫されています。

コシヒカリは徳島県、三重県まで新米がとれています。
千葉県、茨城県など関東地方も早生品種の新米がとれています。

今後も続々と各地方の新米が収穫されていきます。

東北、北海道は今のところ少し新米は遅れそうです。
良好な天候の状態が続けばもう少し回復するでしょう。

私が購入した四国のコシヒカリは初めの刈り取りの影響なのか
検査は甘く通常2等格米が1等米の検査米になっていました。
次の便の新米は多少ましだったようです。

聞くところによると、他の品種では3等格が1等になっていて
クレームがあったようです。

今年は全国的に天候不順で品質の良い新米を探すのにいつも以上
に注意が必要になりそうです。

ところで新米を炊くときの水加減はどのようにされていますか?
多め、少なめ、同じ、どれでしょう?
基本的には少なめなんです。

お米の研究者によると新米は細胞組織が軟らかいので
水加減が少なくてよいらしく
「新米は水分が多いので水加減を少なくする」
というようなことはないと言っておられます。

しかし、最近ではお米の保管状態が良いので
古米の鮮度も昔ほど落ちていません。

常温で保管していた時代は、
水加減をかなり少なくしなければ
ご飯がべちゃべちゃになりましたが、
現在では同じ水加減もしくは
ほんの少しだけ少なめ程度で十分です。

もっともこれはいつもと同じお米が新米になった場合で、
産地や品種によっては多少変わります。

しかし、いつものお米より水加減を多めにしなければいけない
新米はあまり食べたくありませんね。

新米、古米は関係なくお米の甘みを味わいたい場合は水加減を
少なめに炊くと良いですよ。

少し硬めになりますが甘みは一番良くわかります。

逆に考えれば水加減を多めに炊けば少々悪いお米でもそれなりに
食べられるということです。

前回表示のことを書きましたが、
残念なことに先日不当表示で
長野県の米販売業者が注意されました。

魚沼コシヒカリの表示の米袋に長野県産コシヒカリを混入
宮城県ひとめぼれの表示の米袋に福島県ひとめぼれを使用していた
などの違反事実が判明したとのことでした。

確かに食味で考えれば魚沼産コシヒカリよりも美味しいコシヒカリ
はたくさんあります。しかも価格は安い。

長野県産コシヒカリもそのひとつです。
ただし、長野県全体ということではなくある一部分の地域ですが。
今回は、長野県のどの地域の米を混入していたか分かりませんが、
この業者はインターネット販売でも数多く販売していて購入された
お客様の反響も良かっただけに残念です。

お米の表示は食味を示すものではありません

最近牛肉など食品の表示が問題になっていますね。

表示に関しては、お米も不正表示で
違反する業者が跡を絶ちません。
なぜ不正表示をするのでしょうか?

消費者にとってお米の表示は、
有名な産地品種=食味が良い、
になっています。

しかし本来表示は、
その中味がどこの産地か、
どの品種かを示すものであり
食味の良し悪しを示している
ものではありません。

でも産地品種=食味になっている今、
例え本物の商品を入れていても
食味が悪いと偽物が入っていると判断されます。

では、この産地品種=食味になってきたのはなぜでしょう?

これは、やはり量販店の影響が大きいような気がします。
昔のお米屋さんは、仕入れたお米の中で
ブレンドをして各ランクのお米を作っていました。

そして、お客様の好みや価格帯に応じてお米を提供してきました。
そこには、お客様とお米屋さんの会話がありました。
説明して販売する商品だったのです。

しかし量販店では、そのような細かなことには対応できません。
そこで単品の銘柄米を安く売ることで販売を増加させていきました。
有名になった品種や産地のお米を積極的に安く販売していきました。

同じ価格で、名もない美味しいお米と
有名だが前者ほど美味しくないお米、
それでも表示を見れば有名な方を
買う人が圧倒的に多いでしょう

その単品販売の大きな流れに
何時しかお米屋さんも
のみこまれていきました。

価格競争の先には、不正表示が待っていました。

現在は、DNA検査などで品種が特定できるので
以前に比べて不正表示も減ってはきていますが、
なくなってはいません。

不正表示にもいろいろなパターンがあります。

・どんなにまずいお米でも有名銘柄米として販売してしまう
・美味しいお米なので有名銘柄米として販売する
・100%偽物ではなく本物も混ぜる
・品種は同じだが産地や年産を偽る
・産地は同じだが品種や年産を偽る
等々その他まだまだあります。

私が思うのには、消費者は価格に応じた美味しいお米が
ほしいのですがその食味を知るすべがなく、
どうしても表示の有名な産地や品種で食味を判断してしまう。
そこに不正業者が付け込み不正表示で偽物を売る。

でもその偽物を買った何%の人がそれに気づくのか?
満足している人もかなりいるのではないでしょうか

ようするに食味が極端に劣らなければ価格が高くない限り
そんなに気にする人はいないような気がします。

売る側も無名のお米を宣伝するよりも
有名なお米を宣伝して販売するほうが
楽なのでこの傾向が続くと思います。

ですから、
考え方を変えてお米の予算を決めて買う。

産地や品種でなく価格で買う。

産地や品種を見て、食味に思い込みを入れて食べた場合
この産地、品種なのにあまり美味しくないと感じることが
あると思います。

でも価格で買えば、先入観のない価格の価値に合ったお米
の食味が感じられると思います。
それを数回か繰り返していくと
同じ価格でもここのお米が
一番美味しかったと感じることができるでしょう。

もちろんそれは、あなたの好みでありすべての人に当てはま
るものではありません。

でもあなたにとって美味しいと感じるものを召し上がることが
一番良いことではないでしょうか
日本全国には美味しいお米がたくさんあります。
きっとあなたにぴったりのお米がどこかにありますよ。

ネットショップでお米を買うのは得か損か?

ネットショップでお米を買うのは得か損か?

最近ネットでお米を買う消費者が増えています。

家まで重いお米を届けてくれる。
また、全国からお好みのお米を選べるなどが理由です。

他にも理由があるかもしれません?

私もネットでお米を販売していますが、
上記の理由で購入される方が
結構いらっしゃいます。

家まで重いお米を届けてくれる。
でも、これってお米屋さんなら
どこでもしていることです。

しかも大抵配達料金は無料です。

ネットショップの場合は送料がかかります。
送料無料になっていても送料はかかっています。

ネットショップでお米の販売をする場合、送料がやっかいです。

そもそも小売店のお米の粗利益は平均して20%あれば良い方です。
これを送料を込みで販売すると価格の高いお米でも10%程、
安いお米になるとそれ以上の利益を削ることになります。

それに梱包など通常の店舗販売では必要のない経費や手間が
掛かるので当然その分は商品に上乗せされています。

そうしないと純利益がでないどころか赤字です。
同じ商品であれば実店舗の方が価格は安いはずです。

全国からいろんなお米を選ぶことが出来る。
これは、本当にそう思います。
その県特有の品種でも、ネットショップなら簡単に購入出来ます。

ネットショップのお米屋さんが勧める自分の県産のお米は、
そこでしか買えないし食味にも自信があるお米だと思いますよ。

ただ、お米で有名な産地や品種はどこでも購入出来るのでわざわざ
ネットショップで買う必要はないかなと思います。

それに有名な品種はどこでも販売しています。
例えばコシヒカリは代表的ですね。

産地が違うだけであって、コシヒカリという品種は同じものです。
もちろん作る人や産地で食味に差はでますが、基本的なお米の
特徴は同じです。

ですからネットショップでお米を買う場合は、そのお店が推薦する
日頃あまり見聞きしない品種のお米を選ぶのも良いもんですよ。

それと、そのお店独自のプレンド米はいいと思います。
特に美味しさを重視したブレンド米を紹介しているお店は
食味に自信をもっていますし研究もしているはずです。

他府県のお米屋さんの事情は詳しく知りませんが、
私の住んでいる地域では
昔ながらの自家精米のお米屋さんが沢山あります。

まずは一度、皆様のお近くのお米屋さんを覘いてみたら
どうでしょうか?
美味しいお米に出会えるかも知れませんよ。

お米の検査、1等米

お米の販売PRで1等米という文字をご覧になったことがありませんか。

農産物検査は一定の方法に基づいて実施されます。
お米の場合も一定の基準により1等米、2等米、3等米、規格外
とランク付けされます。

1等米が一番上等で2等、3等と落ちて行きます。

しかし、最近米業界で問題になっているのが、検査の甘さ、
産地によって等級にばらつきがあるなど検査の不正確さです。

産地や検査員によっては完全に2等米の規格のものが1等米の検査印
で市場に流通していることがあります。

なぜこのような事が起こるのか理由はいろいろあります。
例えば検査員の怠慢や資質の問題もそうです。

その産地の出来が悪いときなどは検査が甘くなるように感じます。
等級格差によって価格が違うのも理由のひとつでしょう。
検査を受ける農家は、同じ手間をかけたお米ですから少しでも高く
売りたいと思います。

産地の場合、検査員と農家が顔見知りなことも多くそれなりの
しがらみもあるようです。

その他にもありますが、私の見る限り市場に流通されている1等米
の中で本当に規格にあう正真正銘の1等米は意外に少なく感じます。

ただ、これはどちらかというと外観的のものが主なので食味に関して
言えば美味しいお米もたくさんあります。

しかし、食味は問題なくてもあまりの外観の悪さに1等米を購入した
にもかかわらず1等米と紹介できなくてランクを下げて販売したこともあります。

ところで、1等米と2等米の価格差がどれほどがご存知ですか?

産地によって多少差はありますが玄米60kgで600円から1000円ほどです。
これは、白米10kgで110円から185円ほどの差です。
この差が大きいか小さいかは、意見の分かれるところです。

産地品種が同じ1等級の中でも、最高級のお米と2等に近いお米とでは
同じ1等級ということで購入価格は同じです。

産地品種が同じ2等級に近い1等級のお米と、1等級に近い2等級の
お米では価格に差があります。

見た目が良いお米か
見た目は少し悪いがその分価格が少し安いお米か
食味が同じならどちらを選びますか?

この価格差を損と感じないためには、今以上に検査を厳格なものにして頂きたいと思います。

新米が出始めました。

いよいよ早い地域の18年産新米の販売が始まりました。

宮崎県のコシヒカリで昨年より1週間遅れです。
価格は、量販店で特売価格5kg1980円ぐらいが多いのでは。

初めの商品は未熟米が少し多いようです。
後から取れるお米の品質の向上を願うばかりです。

宮崎県コシヒカリはまだ食べていませんが
先週18年産の鹿児島県コシヒカリは試食しました。

率直な感想は、たいしたことはありませんでした。
17年産の北海道ななつぼしと食べ比べましたが粘り味とも
新米より上でした。

香りも新米にしてはあまり良くない感じでした。
もっとも今回は卸売り会社の白米を買ったのでしかたないかも
価格から考えてもななつぼしの方が数段良いですね。

ななつぼしは、私が精米しました。その差かな?

コシヒカリはこれから、高知県、徳島県と新米が収穫されて行きます。
両県とも昨年に比べ7日から10日ほど遅れています。

高知県コシヒカリで8月7.8日、徳島県コシヒカリで8月22日頃の予定
今年は、天候不順で品質の心配があるので新米の評判を聞いてから
購入されたほうが良いのではないかと思います。

「花キラリ」って知ってますか?

この前の日曜日に全国花キラリ会の総会に出席してきました。

平成17年産米は全国で144件の販売店で花キラリ特約店契約が
結ばれ販売しています。

17年産米の主な事業活動は、
日本の有名シェフが選ぶ、
食材の見本市やアジア最大の食品見本市などのイベント参加、

首都圏の主婦、OL合計1000名を招いたサンプリングプロモーション、
花キラリ産地グルメキャンペーンのプレゼント企画
TV番組などのマスコミにお勧めのお米として数回取り上げられました。

花キラリは、高級和食店やすし店などでも使用されています。
和食によく合うお米です。

また、食感も「しっかり、もちもち、つやつや、あっさり」が特徴で
コシヒカリの食感が苦手な方には良いと思います。

首都圏のサンプリングプロモーションの試食結果はおおむね良好
だったが「どこで買えるのか」という声があり今後公式ホームページが
開設されるそうです。

当日は、TV、雑誌などでもよく紹介されている
全国的に有名な東京のお米屋さんの講演があり、
とても良い刺激を与えて頂きました。

もちろんそのお店でも花キラリが販売されています。
お試し米花キラリ