麦ご飯食べたことがありますか?

唐突ですが、麦ご飯食べたことありますか?

最近は雑穀ブームで、
いろいろな穀物を食べる人が増えています。

TVなどで紹介された翌日以降は、
しばらく問い合わせが続きます。

ちなみに雑穀とは、
『米、麦以外の総称で
あわ、ひえ、きびなどの穀類。
豆類を含めることもある。』です。

最近では、5穀、8穀、16穀など雑穀を
ブレンドしてご飯に混ぜて食べる商品や、
あらかじめ米と雑穀が混ざった商品など
各メーカーから販売されています。

「一度、試しに」と購入されますが
、長続きされる方は少ないですね。

家族の中で好き嫌いがあったり、
お米よりも価格が高いとか、
いろいろ理由はあると思いますが、
健康のためとはいえ、
白ご飯と違い毎日食べるのは
つらい人が多いようです。

私は、玄米をはじめ、
発芽玄米、麦、あわ、ひえ、きびなどの
雑穀類も白米同様試食しています。

あわ、ひえ、きびなども
お米といっしょで
うるちともちがあり

通常よく売られているのは
粘りがあって食べやすいもち系の
雑穀が多いようです。

それぞれ特徴があり、
その穀物100%でも
食べられないことは
ありませんが、

食べ続けていくのであれば、
やはり白米と
ブレンドしたほうがいいですね。

ただ、現在流通している雑穀類は
価格がかなり高いですね。

単価をキロ換算すると
一番安い雑穀でも
だいたい1キロ1000円以上
になります。

お米より高い雑穀、
毎日召し上がるとかなりの出費になります。

ですから少量をお米に混ぜて
食べるように勧められています。

麦は、雑穀類に比べ安いので
雑穀ブレンドなどのコストダウンに
必ず多く混入されています。

米以外の穀物で以前からよく食べられていた麦は
価格的にも安く糖尿病やコレステロールが
気になる方に人気があります。

私は、お米の試食は精米ごと、
商品を作るごとに毎日数回していますが、
それ以外の通常の3食は、
麦ご飯を食べています。

これには、理由があります。

娘が便秘症で便通改善のために
食べさせていたのですが、

私自身も中年ですので
成人病予防のためと
付き合わされたのです。

娘は、便秘改善のため
以前は玄米食にしていましたが、

娘の場合は
麦ご飯のほうが便通が良いようです。

しかも、麦の割合が2.3割では効果がなく
5割の麦ご飯を食べています。

さすがに5割混ぜるとまずいし
ごはんもパラパラデス。

やきめしをするのにはちょうどいいんですが ‥‥‥

しかし、この5割混ぜている麦は
大麦のコシヒカリとも言われている
ファイバースノウという麦
で通常の麦よりはかなり美味しいのです。

糖尿病の方が3割混ぜて召し上がっていますが
食味に問題ないと
おっしゃっていました。

この麦は、お米に1.2割混ぜても食物繊維は取れるのですが、
成人病予防や体質改善を考えると3割混ぜた方が効果があるそうです。

従来の麦だと3割混ぜるとかなり食べにくかったのが、
この麦だと
はるかに食べやすいです。

ただ、5割になるとやはりつらい、
もち米を少しまぜたり工夫して
毎日食べています。

その甲斐があってか、先日献血に行った際、
お医者さんが血圧を計られて一言
「40代でこんな理想的な血圧をしている人は、はじめて。
どんな生活をしているのか」と尋ねられました。

別にとりわけ変わったこともしていないので
「3食きちんとご飯を食べています」と答えておきました。

毎日は大変ですが、たまに召し上がるのも悪くないですよ

おすしに合うお米

今日は1日すっきりしない天気で
午後から雨が強くなってきました。

最近は、晴れの日ばかりだったので、
たまには雨も降らなくてはいけないのでしょうが、
やはりうっとうしいですね。

さて、先日おすしの話を少ししましたが、
今日はおすしに合うお米について紹介しましょう。

おすしに合うお米とは ‥‥‥‥‥
はっきり言ってとくにありません。

なぜならすしを握る職人さんの好みで
いろいろなお米が使われます。

先日TVでも放送していましたが
にぎりずしが登場するのは江戸時代後期です。

当時のネタはしょうゆや酢に浸して味をつけていたようです。

それより以前は押しずし、
そしてすしの起源は「なれずし」だといわれています。

昔は、北海道から東北、北陸、山陰地帯産のお米は軟質米、
その他の地帯のお米は硬質米とされてきました。

現在は、品種改良などで地帯によっての
軟質、硬質の差はそんなにありません。

当時は、少し粘りが必要なにぎりずしが主流の関東地方とは違い、
関西地方では取れるお米が硬質米だったので押しずしが中心になりました。

その名残か現在でも、
にぎりずしで使用するお米が関東地方では
ササニシキなどの柔らかいお米が使用され、

関西地方は日本晴、ハツシモなど押しずしに合うお米を
にぎりずしにも使用しているお店が多いように感じます。

ただ、最近では品種改良により
いろいろなお米の品種が生まれました。

また、すしを握る職人さんの考え方も、
昔ながらのスタイルを貫く店だけではなく、
独自にすしに合うお米を選び出しているお店も増えています。

おすし屋さんやお米屋さんの考えで
すしにあうブレンド米も開発しています。

新品種では、「花キラリ」もすしに合います。

福井県や新潟県などでは、
自県産のコシヒカリを使用しているお店もあります。

コシヒカリは粘りすぎてダメだといわれる職人さんもいますが
独自の工夫で美味しいすし米にされているのでしょう。

その他の県でもご当地のお米を使用しているお店は結構あります。

京都ではお祭に鯖ずしを食べることが多いのですが、
その鯖ずしの原料米には滋賀県産の日本晴を使用しているお店が多いようです。

お米もその時代ごとに少しづつ変化して現在に至っています。
最終的に美味しいか不味いかを選ぶのは食べるお客様です。
好みはあれど不味いと思う人が多いとそのお店はつぶれます。
作る人と食べる人の美味しさが合致したとき
本当に美味しいおすしが生まれることでしょう。

ちなみに寿司という漢字は当て字だそうです。

試食ばかりしています

新米が出揃ってくるといつも以上に試食の回数が増えてきます。

今年収穫された新米の出来不出来を見極めるために
通常以上に仕入れの品種が増えるからです。

一通り各産地、各品種の新米を試食して、
良食味だった産地品種を
ピックアップして仕入れます。

それと同時に前年度に収穫されたお米(古米)の食味の落ち加減や、
古米と新米のブレンド米の試食、
新米100%のブレンド米の試食など
多い日には、十数回以上試食します。

その都度精米、ブレンド、洗米、炊飯、試食と
本当に忙しい毎日です。

もっとも洗米は妻に担当してもらっていますが。

古米もしっかり試食するのは、
年内は古米100%のお米でないとダメ
というお客様がいらっしゃるからです。

たしかにへたな新米よりも
美味しい古米もありますから、
新米と古米のブレンド米も含め
試食を怠ることは出来ません。

古米を使うということでは、
お寿司屋さんは新米が出てもしばらくは、
古米を使用しています。

新米だと粘りすぎたり、
合わせ酢がうまく浸透しなかったり、
合わせ酢の糖分でご飯が柔らかくなりすぎて
寿司の食感をそこねる場合があるからです。

ですから古米の粘り過ぎないさらっとした感じが
ちょうどいいとされています。

もっとも古ければいいというものではありません。
古米でも品質の良いものです。

しかし、お寿司屋さんによっては
新米古米をブレンドしたり、
もっと古い米を使ったり様々です。

合わせ酢によっても変わってきます。

結局は、そのお寿司屋さんの考え次第ってところですかね
ただ、すし飯を炊くときは合わせ酢を考慮して水加減を少なめにして
硬めに炊くことは共通しているのではないでしょうか。

世界遺産の地で作られたお米

先週、世界遺産の富山県五箇山で作られた新米を入荷しました。
品種は「花キラリ」です。

世界遺産の土地で作られたお米なので、
話題性があるのと、
なにより私自身が
そういう土地で作られたお米を
食べてみたくて仕入れました。

そして、
この地域で初めて植えられた
「花キラリ」なので
期待して試食しました。

結果は、現在までに試食した
今年の新米の中でも上位ランクで
かなり美味しく感じました。

この食味、食感なら文句なしだと思います。

美味しいお米に出会えると
本当に幸せな気分になります。

ただ、残念なことに数量が少ないのです。
収穫された総数量が30kg袋で400袋程度です。

それを、日本全国の「花キラリ」特約店で分けるのです。
当然、1店舗に納品する数量は少なくなります。

私の店でもすぐに売り切れるかも?